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ラグビーのハカってずるい?なぜ許されてる?

ラグビーの国際試合において、オールブラックスが披露するハカが頻繁に話題になり、「ハカって不公平じゃないか?」との声が上がることがあります。

ハカはニュージーランドの代表チームであるオールブラックスが試合前に行う独特のパフォーマンスであり、なぜ彼らだけがハカを披露できるのでしょうか?

この記事では、「ハカはズルいのか?」といったラグビーのハカにまつわる疑問について解説し、またハカで何が言われているのかについても詳しく紹介していきます。

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ラグビーのハカってなぜずるい? 元々はなんなの? 

ハカといえば、一般的にはラグビーと結びついているイメージが強いかもしれませんが、まずハカはニュージーランドに伝わる伝統舞踊です。

ラグビーを最近見るようになった人たちは、ハカが自然と受け入れられていますが、試合前にこのハカを行うことが許されているのか考えてみると、結論から言えば、ルール上特に定められていないため、行うことには何の問題もありません。

ハカは、ニュージーランドの先住民であるマオリ族が戦いの前に行う儀式として伝統的に行われており、これは鼓舞や仲間の士気を高めるためのものでした。現代のニュージーランドでも、冠婚葬祭や式典でハカが披露されることがあります。

ハカはラグビーでは特に、ニュージーランド代表オールブラックスの定番パフォーマンスであり、その迫力はテレビを通じて見ているだけでも感じられ、スタジアムで観戦している観客もハカの迫力に圧倒されて盛り上がります。

なぜラグビーの試合前にハカが許されているのか、もっと理由を知りたい場合には、スポーツと伝統文化が融合しているという視点が挙げられます。実際、ハカはニュージーランドの伝統文化であり、国際試合などで放送され、世界中に広まっています。

ラグビーのハカについても豆知識を紹介! 

ハカは見ているとつい圧倒されてしまうパフォーマンスですが、実は様々な豆知識があります。以下にハカに関する興味深い事実を紹介します。

1. **ラグビーでのハカの初披露は1888年:**
ラグビーでのハカの初披露は1888年に遡ります。当時、ニュージーランドのマオリ系選手からなる選抜チームである「ニュージーランド・ネイティブズ」がイギリスに遠征し、試合前にハカを披露したのが始まりでした。この時点ではまだラグビーはプロスポーツではありませんでしたが、100年以上経った今でも代表チームの伝統として残っています。

2. **日本で初めてハカが披露されたのは空港:**
日本で初めてハカが披露されたのは、驚くことにラグビー場ではなく羽田空港でした。1958年、23歳以下のニュージーランドのラグビー代表が日本に遠征した際に、羽田空港内でハカを披露しました。その後、代表チームは当時の首相である岸信介の元でハカを披露し、日本でのハカの伝統が始まりました。

3. **ハカには2種類:**
ハカには「カ・マテ」と「カ・パオ・パンゴ」の2つの種類が存在します。伝統的なハカである「カ・マテ」はマオリ族によって作られ、もう1つの「カ・パオ・パンゴ」は2005年にニュージーランド代表のために作られた専用のハカです。試合前にどちらを踊るかはチームで決められており、一般的には「カ・マテ」がよく知られていますが、重要な試合の際には「カ・パオ・パンゴ」が踊られることがあります。

お前らだけハカとかずるいからシカトするわ 

ルール上何の問題もなく、ラグビーといえばニュージーランド、そしてハカというイメージが強く定着しているハカですが、驚くべきことに、あるチームが試合前のハカを完全にシカト(無視)したことがあります。

このチームはオーストラリア代表で、通称ワラビーズとして知られています。1996年7月、ウェリントンのアスレティック・パークで行われたテストマッチでの出来事です。

試合前、オールブラックスの選手たちが気合を入れてハカを披露している中、ワラビーズの選手たちはジョギングやアップを行っていました。オールブラックスの選手たちはこの行為に怒りを感じたかはわかりませんが、結果的に試合は「43-6」でオールブラックスが完勝しました。

この出来事後、ワラビーズのキャプテンであり後にオーストラリアのレジェンドと呼ばれるようになるジョン・イールズは、ハカを無視したことを最大の後悔と表現しました。その後、ジョン・イールズは反省の意を込めてニュージーランドを再訪し、ハカの歴史や意味を学び、感銘を受けたと語りました。

ジョン・イールズは、「敬意を持った相手には敬意を持って応えなければいけない」との考えを示し、この出来事を通じてラグビーが紳士のスポーツであることを再認識することができた、と述べています。

まとめ 

ラグビーのハカですが、ずるいという声もありますが、ルールで決められているわけではないのでやるのは問題ありません。

プロスポーツである以上興行は大事であり、その点ではピッチを盛り上げる最高のパフォーマンスとなっています。

2023年9月に開幕したフランスワールドカップW杯で、ぜひハカに注目してみてくださいね。

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