キッチンでピーマンを調理しようと包丁を入れた瞬間、中の種が黒く変色していることに気づくことがありますね。
しかし、安心してください。ピーマンの中の黒くなった種は、必ずしも腐っている訳ではなく、実は美味しく食べられることが多いのです。
これまで「これは腐っているのでは？」と心配になり、捨ててしまったかもしれませんが、無駄な捨て物になっていたかもしれませんね。
ただし、注意が必要な点もあります。ここでは、ピーマンの種が黒く変色している場合に気をつけるべきポイントと、注意が必要な3つの要点についてまとめてみました。
ピーマンの種が黒い時の対処法！
もしピーマンの種が黒く変色していた場合、種やワタを取り除くことが賢明です。
なぜなら、ピーマンの種が黒いということは、そのピーマンが食べごろを過ぎている可能性が高いからです。
通常、スーパーで購入するピーマンは皮が緑色の未熟なものが一般的ですよね？
実は、これがまだ熟していないピーマンなのです。
緑色の状態が食べごろとされています。
もし収穫せずにそのまま成長させれば、皮の色は緑から黄色、オレンジ、最終的には赤に変化します。
この変化に伴い、種の色も白から茶色、そして黒に変わっていきます。
従って、種が黒いというのはピーマンが十分に熟したサインと言えるでしょう。
もちろん、それが腐っていることを意味するわけではありません。
むしろピーマンが熟すことで甘みが増し、美味しさが引き立つと言われています。
ただし、熟したピーマンは時間が経つと腐敗していきます。
食べるタイミングが適切でなければ、腐りかけている可能性もあるかもしれませんし、種にカビが発生していることも考えられます。
そのため、黒く変色したピーマンの種を無理に食べるのはリスクが伴います。
種やワタを摂取することが健康に良いと考えるなら、取り除いてから食べる方が安全です。
ちなみにピーマンの種が白い状態では通常通り食べても問題ありません。
ピーマンの種には脳梗塞や心筋梗塞の予防に寄与する栄養素が含まれているため、種ごと食べる人も多いです。
私も「ピーマンの肉詰め」を作る際には、肉ダネに種やワタを混ぜ込んで一緒に食べています。
その他、ピーマンを種ごと食べるレシピや栄養については、以下の記事もご参照ください。
ピーマンの種が黒くなっていたら他の部位にも気を付ける
ピーマンの種が黒く変色している場合、そのピーマンが十分に熟したことを考慮しました。
では、そのピーマンがまだ食べられるかどうかを判断するためには、以下の3つのポイントに注意すると良いでしょう。
ピーマンの他の部位の状態(皮、軸、ヘタ)
確認する部位は、皮・軸・ヘタの3箇所です。種が黒くても、皮の表面がツヤツヤとしていれば問題ありません。しかし、皮の表面がツヤがなくシワシワになっていたり、しおれたような状態になっていたりする場合には注意が必要です。
ピーマンの触感
手で触ってみた時の状態も確認しましょう。美味しく食べられるピーマンは触るとハリがあり、少し硬い感触があります。ハリがなくなり、柔らかくなってきたり、触った時に汁のようなものがにじみ出る場合には注意が必要です。
ピーマンの臭い
ピーマンの臭いも確認します。青いピーマンは青臭く、オレンジ色や赤色に近づいてきたピーマンは青臭さが取れてみずみずしい臭いがします。しかし、いつもとは異なる臭いがしたり、異臭がする場合はそのピーマンが腐っている可能性があります。異臭がする場合には処分することが賢明です。
なお、軸やヘタの部分が黒ずんでいる場合は、収穫してから時間が経過していることが多く、腐っている可能性が高いため、特に注意が必要です。
ピーマンの皮にある黒い斑点や黒ずみは食べられるのか
ピーマンの皮にできる黒い斑点は、一般的に「黒枯病」と呼ばれる病気のサインとなることがあります。この病気は、カビや細菌が原因となるものであり、食べることは避けるべきです。時折、ピーマンの皮にできる黒い斑点を熟す過程での変色だと勘違いすることがありますが、これは大きな誤解です。熟す過程でできる黒ずみと、病気による黒い斑点は全く異なるものであり、注意が必要です。
ピーマンには「黒枯病」のほかにも、「炭疽病」や「斑点病」など、黒っぽい点ができる病気がいくつか存在します。ピーマンは家庭菜園で栽培されることが一般的ですが、病気にもかかりやすい作物の一つです。家庭菜園でこれらの病気が疑われる場合は、対処法を知っておくことが重要です。
ただし、ピーマンの種が黒く変色している場合は、主に熟す過程での自然な変化であることが考えられます。ピーマンは熟す過程で緑から黒、最終的に赤に変色します。この段階での黒色は通常、食べても安全です。ただし、畑の状態によっては病気に感染している可能性もあるため、注意が必要です。
病気の場合はピーマンの他の部位（皮、軸、ヘタ）や触感、臭いなどを確認すると良いでしょう。皮の表面がツヤツヤしていれば問題は少ないですが、異常なしわやしおれが見られる場合には注意が必要です。触感がハリがあり、柔らかくなっていないかも確認しましょう。また、ピーマンの臭いも異常がないか確認するとよいでしょう。異臭がする場合や他の部位にも黒い斑点が見られる場合には、そのピーマンは腐っている可能性が高くなります。
