仕事でミスをしてしまうと、気になって夜も眠れないことってありますよね。新人の頃って、学生時代のアルバイトとは全然違うプレッシャーがあります。上司や先輩に迷惑をかけたくないけれど、どれくらいのミスなら許されるのか不安になることもありますよね。
✔︎ここでは、社会人経験20年の兼業主婦がお伝えする社会人１年目の心配ごとについて解説します。
新人がミスをすること、それは一種の成長の過程。では、いつまでが新人のための“許容期間”なのでしょうか？
社会人１年目にはどんなスキルや心構えが必要なのか、先輩としての経験からアドバイスをお届けします。不安な気持ちを抱えている新人の皆さんに、少しでも心強いサポートができれば嬉しいです。
新人のミス、許されるのはいつまで？
新入社員がミスを犯すことは、上司や先輩たちにとっては驚きではないのです。むしろ、それを予測していたと言っても過言ではありません。
しかし、新人扱いが通用する期間は限られています。
新人が許されるのは１年目まで。通常、新入社員の試用期間は３ヶ月から６ヶ月程度で、その間に最低限の教育が行われます。一定の業務を確実にこなせるようになることが求められますが、それがクリアできれば、ある程度のミスは許容されます。
なぜなら、社会人２年目には新たな新人が入社するため、比較対象ができるからです。２年目のあなたは新人としての特権を行使できません。仕事の成績やスキルで評価され、新人扱いされることはありません。
新人のミスが許されるのは１年目だけというのは、このような理由に基づいています。
また、仕事での適性や性格はおおよそ１ヶ月で見極めることができます。新人指導を経験したことがある筆者としては、「わからない」と言う新人は、しばしば堅実に成長し、一方で「わかりました」という新人は時折思わぬ失敗につながることがあると感じています。
上司や先輩が新人に期待するのは、「成長」です。成長していく姿勢が見られれば、些細なミスなど気になりません。成長のスピードは個人差があるため、「１年後にはこの仕事ができるかどうか」を基準に評価されることはありません。
もしもあなたが「仕事ができない」新人だったとしても、何度も同じことを教えられても成長の跡を見せれば、先輩たちは「仕方がない」「努力している」と理解し、指導の手を差し伸べてくれることでしょう。
逆に、同じミスを繰り返し、責任を取ろうとしない姿勢は、上司や先輩たちにとっても受け入れがたいものです。成長への意欲が感じられない場合、あなたが新人であることは関係ありません。このような態度には反感を買うことになりかねませんので、注意が必要です。
社会人1年目の新人が身につけるべきこと
上司や先輩たちは、率直に言って新人さんの教育は手間だと感じています。仕事の量や重要な業務をこなしながら、新人の指導に時間を割くことは容易ではありません。そのため、新人には成長が求められます。成長があれば、仕事もスムーズに進み、指導に費やす時間も減るでしょう。
社会人1年目の新人が身につけるべきスキルとして、以下のポイントを紹介します。
ビジネスマナー：
電話の取り方や取り継ぎ方、敬語の使い方など、基本的なビジネスマナーは先輩や上司が教える前に身につけておくべきです。社会人としての常識や手紙の宛名の書き方も含め、基本的なマナーが求められます。
仕事に対する姿勢：
仕事に対する姿勢は重要です。ミスが多くても、やる気や成長への意欲が感じられれば、上司や先輩は理解します。自分なりにミスの反省や再発防止策を考え、意気込みを表現することが大切です。
相手の言うことが理解できること：
簡単な仕事でも、相手の言うことを理解することが求められます。新人にとっては難しいかもしれませんが、数ヶ月経てば業務内容が理解できるようになります。上司や先輩の言葉をよく聞き、仕事中は注意深く観察することが大切です。
メモの習慣：
社会人1年目で身につけるべきスキルの一つがメモの習慣です。仕事が増えてくると、指示やスケジュール管理などを覚えておかないと困ることが増えます。特に教わった仕事はメモしておき、同じことを何度も教えられないよう心がけましょう。上司に見せてアドバイスを受けることも役立ちます。
どうしても無理！ 仕事を続けられないと思ったら転職もあり
もしも仕事がなかなか覚えられず、改善策が有効でない場合、その仕事が自分に合っていない可能性もあります。上司や先輩が教育の一環として仕事を教えるはずの場面で、わざと教えないといったパワハラ的な状況に見舞われている可能性も考えられます。
仕事を覚えたり改善したりするための対策を自分なりに試行しても、改善されない場合は転職を検討することも一つの選択肢です。現代では、転職が20代のスタンダードとなっており、転職＝マイナスのイメージは薄れています。
ただし、現在の職場での経験は貴重なものでもあります。会社との縁を大切にし、社会人としての常識やスキルを少しでも身につけていくことは重要です。他の職場でも通用するスキルや経験を得るために、自分を高める努力を怠らないよう心掛けましょう。
まとめ
新人のうちはミスが許される期間は社会人１年目までと言われています。この理由は、２年目になると新しい仲間が入社し、あなたが先輩になる可能性があるからです。
社会人１年目に上司や先輩が求めるのは「成長」です。毎日少しずつ成長している姿を見せることで、周りも喜びを感じるでしょう。
もしもあなたが努力しても評価されない状況が続く場合は、転職も一つの選択肢です。しかし、その前にできるだけ多くのことを吸収し、スキルアップを図ることが重要です。将来的には先輩としてのポジションになることも考えられるため、今のうちに学び舎を大切にしておくと良いでしょう。
